JAグリーン長野の話題

加工ナスで農地維持

加工ナスで農地維持

JAグリーン長野管内、長野市真島町の農家有志でつくる「農産業活性化委員会ましま」内の「真島ベジフル出荷組合」は、加工用ナスの栽培に取り組んでいる。農業の活性化や農地維持に向けて、栽培しやすい加工用ナスで定年帰農者らを呼び込み、生産者を増やしている。地元の加工会社「フレッシュベジ加工」と契約し、出荷する。
組合は、同市松代町で加工用ナスを栽培する豊栄野菜生産組合を参考にして、5年前に取り組みを始めた。地域の中心的な作物は果樹だが、栽培には高い技術が求められ、定年帰農者らにはハードルが高い。
そこで、農業未経験者でも取り組みやすく、果樹との複合栽培も可能な品目として、ナスに注目。加工用なので、出荷規格や出荷方法は比較的簡単で、労力を掛けずに済む。
加工用ナスの生産を広げ、農地の維持につなげる目的。2019年度は昨年より1戸増の15戸が栽培する。出荷先の加工会社は同じ同市真島町内にあり、新鮮なナスをすぐに出荷できることも強み。同社は、ナスをおやきの具材に使う。
組合は収穫を前にした7月上旬、真島町の畑で管理講習会を開いた。JAグリーン長野の営農技術員を講師に、仕立て方法や収穫時点の管理のポイントを学んだ。曇天が続き、受粉が弱く品質低下につながっていることから、今年は1、2枚を摘葉して日当たりを確保するとともに、収穫を開始したら一定期間で追肥を行うことなどを指導した。
5年前から栽培に取り組む桃農家の70代男性は「日々の収入になり、果樹に比べて長い期間収穫できるので楽しい。専業農家ではなかった人にも取り組みやすいと思う」と手応えをつかんでいる。
事務局で、果樹農家の小山保徳さんは「売り先が確保できていることが取り組みやすさの一つ。上手に作れば栽培の面白みもどんどん増すので、地域全体で取り組んで、農地を活用できればいい」と栽培の広がりに期待する。

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ネクタリン本格化

ネクタリン本格化

JAグリーン長野で、ネクタリンの出荷が本格化している。8日には、主要品種の「サマークリスタル」の選果が始まった。着果量は昨年以上を確保でき、着色などの品質も安定している。
選果は、早生種「アームキング」が1日から、生産量が多い「メイグランド」が3日から始まっている。選果開始は昨年より1日早い。主力の「メイグランド」「サマークリスタル」などは、収穫前の曇天と降雨で生育が4日程度遅れ、それに伴い選果のピークも遅れている。JA産果実の皮切りのアンズから引き継ぎ、特産の桃に向けて売り場の拡大、確保につなげていきたい考えだ。
ネクタリンは、長野市篠ノ井西地区や同市若穂地区で、桃と複合栽培されている。JAでは2019年度、前年度実績比28.3%増の約3万ケース(1ケース5.5キロ)の出荷を計画。品種リレーによる9月中旬までの出荷と、高位安定販売を目指している。
同市篠ノ井の西部青果物流通センターでは8日、選果機2台で選果作業を進めた。従業員が手早く、外観の形や傷を確認しながら選果機に流し、果実を丁寧に箱詰めした。関東圏の市場を中心に、関西、中京方面にも出荷する。
佐藤隆センター長は「今年は量も確保でき、品質も良い」と昨年以上の出荷量と安定品質に期待を込める。

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桃の選果機一新

桃の選果機一新

JAグリーン長野は3日、長野市川中島町の川中島共選所の選果機を更新し、竣工(しゅんこう)式と作業安全祈願祭を開いた。旧選果機の老朽化に伴うもの。管内主力の桃の出荷を前に、準備を整えた。
導入した機械は「透過式光センサー」を搭載し、糖度、熟度などの内部品質を測定。着色、形状といった外観を測定するセンサーと合わせて高精度な選果ができる。糖度13以上のJAオリジナルブランド「輝々(キラキラ)」といった、糖度保証をした付加価値販売を強化する。自動封かん機なども整備し、従業員の労力軽減にもつなげる。
ピーク時には4台8レーンで選果し、「川中島白鳳」「川中島白桃」など、7月中旬の極早生種から9月下旬の極晩生種まで選果をする予定。桃18万ケース(1ケース5キロ)を東京、大阪、名古屋、地元などへ出荷する。
竣工式には、JA役職員と生産者の他、JA全農長野、施工業者などの関係者が出席。神事で、共選所の繁栄と作業の安全を祈願した。
神農佳人組合長は「日本でも有数の桃の産地維持へ、JAと全農長野が連携して1円でも高く販売し、全国に川中島の桃を知ってもらえるように努力したい」と決意を表明した。
河島努川中島共選所運営委員長は「この選果機の、より正確なセンサーによって、川中島のブランドが上がる」と期待を示した。

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農業の苦労体感、新入職員が実習

農業の苦労体感、新入職員が実習

JAグリーン長野の新入職員18人は6月中・下旬、農家実習を行った。2班に分かれて2、3日間ずつ実施。果実や野菜、水稲を栽培する農家を訪ね、農家の指導を受けながら作業した。
農業のやりがいや苦労を体感し、農家組合員の目線に立った仕事に取り組むJA職員としての心構えを培う目的で、毎年6月に行う。
長野市松代町の松代支所の大日方遥さんと湯本里菜さんは2日間、豊栄野菜生産組合で実習。ナスの管理作業をした。
2人は「農家の仕事を知ることで、組合員の農業所得向上や暮らしのために仕事をしていると思える」「組合員に愛される職員になりたい」と話した。
同組合の半田孝一さんは「立派なJA職員として成長してほしい」と期待を寄せた。

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ベテラン活躍

ベテラン活躍

JAグリーン長野は、JA自己改革「農をつくる」の一環で、生産者を任命する「営農相談員」を増員し制度の強化を図っている。
営農相談員制度は、優れた果樹生産者の持つ栽培技術や経営のノウハウを新規就農者、若手農業者ら担い手に継承しようというもの。2019年度は、前年度より4人多い7地区の19人に委嘱。JA営農技術員と共に、講習会の講師を務めたり、担い手の相談に応じたりして、果樹産地の維持・拡大へ技術継承を進めるなど活躍の幅を広げている。
委嘱状交付式と全体合同会議を6月下旬、長野市のグリーンパレスで開いた。営農相談員とJA役職員ら28人が出席。神農佳人組合長が委嘱状を手渡した。篠ノ井地区の宮崎秀一さんは「定年帰農者の経営相談などに応えていきたい」と話した。神農組合長は「志を同じくする生産者の皆さんの力をお貸りし、農業振興に努めたい」と協力を求めた。
会議では、18年度の活動を振り返り、19年度の方針を申し合わせた。相談員は「地域発祥のブランド果実を残していけるよう、早急に方策を打ち出し、生産者皆で守っていけるようにしていく必要がある」と話す。営農技術員と営農相談員を核に、改めて地域での指導と普及に努めていくことを確認した。

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